俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺たちはやがて真理に行き着くだろうに。真理は俺たちを、泣いている天使らをつれて取り巻くであろう。
ランボオ「地獄の季節」
ああ、まったくその通りだ。時が経つのが怖ろしい。絶えず目覚めていられたら、これほど屈辱を舐めることもなかっただろうに。牢獄に閉ざされた精神のために、憔悴を憎むことも、衰弱に涙することも、道化も茶番も演じる必要もなかっただろう。もっと強くいられたら。そんな願いばかりが、星のない夜空に響く。俺たちは第一に真理を志す身であった。羊飼いの少年のように、静けさに包まれて夢を見る無垢であった。一体、眠りはいつまで続くのだ。泣いているのは、お前のほうだというのに。
2024.4.26
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