精神がこの瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら俺たちはやがて真理に行き着くだろうに[677/1000]

俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺たちはやがて真理に行き着くだろうに。真理は俺たちを、泣いている天使らをつれて取り巻くであろう。

ランボオ「地獄の季節」

ああ、まったくその通りだ。時が経つのが怖ろしい。絶えず目覚めていられたら、これほど屈辱を舐めることもなかっただろうに。牢獄に閉ざされた精神のために、憔悴を憎むことも、衰弱に涙することも、道化も茶番も演じる必要もなかっただろう。もっと強くいられたら。そんな願いばかりが、星のない夜空に響く。俺たちは第一に真理を志す身であった。羊飼いの少年のように、静けさに包まれて夢を見る無垢であった。一体、眠りはいつまで続くのだ。泣いているのは、お前のほうだというのに。

2024.4.26

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です