人を傷つけた痛みを感じて[901/1000]
ああ、己の傲慢さがつくづく鼻につく。青春の誓いは、どれほど遠くへ離れていってしまったことだろう。返し切れぬ親への恩、固い友との約束。人間にとって、もっとも大切なそれらを、常に心に留めていられたら。自分が生きすぎるほど他者…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
ああ、己の傲慢さがつくづく鼻につく。青春の誓いは、どれほど遠くへ離れていってしまったことだろう。返し切れぬ親への恩、固い友との約束。人間にとって、もっとも大切なそれらを、常に心に留めていられたら。自分が生きすぎるほど他者…
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ついに明日、上棟の日を迎える。上棟と偉そうなことを言っても、複雑な骨組みをしていくわけではなく、四つの三角軸組を立ち上げて、家の骨格をつくりあげるのである。もっとも、上棟は上棟。建物が立ち上がる瞬間は、どんな家においても…
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自分の生まれた周期には生命力が弱まるという。以前知り合ったある女性が、夏に生まれたのに夏が苦手だと言ったことは、理にかなっている。私は一月二十七日生まれで、一年で最も冷え込むとされる大寒の真っただ中である。たしかに私は寒…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
いいか、不貞腐れることでしか魂を救う術を知らないから、おまえの魂は醜く病んでいくのだ。聞こえるだろう、国を想うものたちの、痛ましく酷い演奏を。もはや芸術とも文化とも呼ぶこともできぬ。彼らをそのような姿にしたのは、権力に尻…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
森に金槌の音が響き渡る。鳥のさえずりと相まって、なんとも牧歌的である。最近、森に茶虎の猫がやってくるようになった。私がのこぎりを挽くのを遠目に眺めている。こんな森のなかまでやってくるのだから、野良猫というよりは野猫なのか…
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生活と詩が調和することを志したはずだった。だが、蓋を開けてみれば、己のなかの不滅性が弱まっていることを自覚している。大工仕事をこなす日々は、いい生活ぶりにちがいない。だが、生活を生活と認めてしまうことは、翼を失うことにな…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
杉の90角を加工し、柱となる三角軸をつくっている。二本の柱がピタッと合い、互いに支え合うように、柱の足と天辺を角度をつけて伐っていく。底辺3m、高さが4mなので、足下の角度は68度、天辺の角度は22度。ちょうど「A」の形…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
寒さと暑さと、飢えと渇えと、風と太陽の熱と、虻と蛇と、これらすべてのものにうち勝って、犀の角のようにただ独り歩め。 音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
床が完成した。大引きに縦張りしたあと、さらにその上から横張りした。3センチと3センチ。床の厚みだけで6センチある。正直、私にはもったいない木材のつかい方だ。だが、合板を使わず強度を出すことと、断熱材を少なくし家を温かくし…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
農家で世話になり、人間は自然と一つであるという、日本人的な感覚が改めてよく分かるようになった。夏は汗を流しながら野菜を収穫する。冬は寒い思いをしながら来年の準備をする。冷暖房の完備された室内で、夏も冬も変わらぬ仕事をする…