精神とは男と女、それぞれの聖域が美しく結晶化したもの【インド紀行②】[617/1000]
2024年2月27日 インド旅立ち 前日~当日 昨晩、母が持たせてくれた最後のおにぎりを食べ終えると、急に寂しさにおそわれた。僕たちは何があっても母を労わなくちゃいけないことは、こうした感情が証明していると思わないか。ま…
2024年2月27日 インド旅立ち 前日~当日 昨晩、母が持たせてくれた最後のおにぎりを食べ終えると、急に寂しさにおそわれた。僕たちは何があっても母を労わなくちゃいけないことは、こうした感情が証明していると思わないか。ま…
2024年2月26日 インド旅立ち1日前 もし魂を定義するなら、君は何というだろう。僕は今日、久しぶりに俗世の堕落という堕落を垣間見た気がした。堕落を堕落と思わなくなること、堕落の概念が喪失し、上も下もなくなること、これ…
2024年2月25日 インド旅立ち、2日前 はじめて君に手紙を書くわけじゃないけど、こうして体裁を整えるだけでも少し気が引き締まるものだ。 僕は今日、ようやくインドへの旅支度を終えて、明日に迫った旅立ちに胸を躍らせている…
河川の多くの激流が、まさに海に向かって流れるように、これら人間界の勇士たちは、燃え盛るあなたの口の中に入る。 バガヴァット・ギーター 人間は、宇宙の大海から零れ落ちた一滴である。自分よりもずっと大きなものに向かうなら、こ…
旅立前に不安を抱える友へ 旅がはじまってしまえば、風は流れはじめます。流れた風は旅人の背中を温め、力まずとも世界が勝手にわれわれを運び、われわれを歓迎してくれるようになります。そうした異邦の風が心情の細部に…
かつて私は仮にも教育者を志した身であった。熱心な若者によく見られる情熱を、自由と平等の仮面をかぶった「革新的な教育」に捧げようと考えた。当ブログも、ほんとうの最初期にさかのぼれば教育論が展開されている。当時の論調をスロー…
朝な朝なは自然そのものと同じく単純で、そしておそらく無垢である。わたしの生活をはじめる愉快な招待であった。 「森の生活」ソロー 素朴な慣習は人間に力を要求し、人間に力を与える。われわれ人間は、世界にたえず要求され、要求に…
ついでにわたしは、カーテンの費用は全然いらないことをいっておこう。わたしは覗きこまれるものとしては太陽と月とよりほかなく、かれらが覗きこむのはむしろわたしが歓迎したからである。 「森の生活」ソロー 草枕月記の熱心な読者な…
人間のからだはストーヴで、食物は肺のなかの内部燃焼をつづけるための燃料であるそうだ。われわれは寒いときにはより多く食い、暑いときにはより少なく食う。動物としての熱は緩徐な燃焼の結果であり、病気と死はそれがあまりに急速にな…
森で素朴な暮らしをしようと思ったきっかけ一つに、ソローの「森の生活」がある。ソローはウォールデン湖畔の森の中に丸太小屋を建て、2年間、自然と一体になった暮らしをした。現代と距離を置いた隠遁生活であり、四季の移ろいや動植物…