風は涙を誘い、罪の鎧は涙に砕ける。[699/1000]
前世紀には俺は誰だったか。今在る俺が見えるだけだ。もはや放浪もなくなった。あてどのない戦もなくなった。劣等人種はすべてを覆った。―いわゆる民衆を、理性を、国家を、科学を。 ランボオ「地獄の季節」 風はいつも涙を誘い、罪の…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
前世紀には俺は誰だったか。今在る俺が見えるだけだ。もはや放浪もなくなった。あてどのない戦もなくなった。劣等人種はすべてを覆った。―いわゆる民衆を、理性を、国家を、科学を。 ランボオ「地獄の季節」 風はいつも涙を誘い、罪の…
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ああ、妾は苦しい、妾はわめきます、妾はほんとに苦しいのです。でも、世間で一番さもしい人達の侮蔑を、背負い切れぬほど背負ったこの妾に、もう何もこわがる事はない筈です。 ランボオ「地獄の季節」 生きる苦労は涙に還り、いつかは…
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お赦し下さい、天に在す『主』よ、お赦し下さい。お赦し下さい。お赦し下さいお願いです。涙が出て仕方がありません。ああこののちも、もっともっと涙を流すことが出来ますように。 ランボオ「地獄の季節」 ああ、純潔よ、お前だけは泣…
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観客のない見世物屋 一人演じる道化の涙 ああ、なんたる痴態 言葉の刃物が胸を刺す 時代錯誤の痛みと悲哀 千の孤独に放られて 赤い空に手を伸ばす 森を抜ける風だけが 人の無邪気を知るようだ 己は望む 慎ましい生活を &nb…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
もう秋か。―それにしても、何故に、永遠の太陽を惜しむのか、俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか ランボオ「地獄の季節」 なぜシャバにいるのだろう。なぜこの身は、監獄に捕らわれていないのだろう。身体は縛られず、…
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生命の『王たち』、三人の導士、心と魂と霊とは、静まり返り、同じ沙漠から同じ夜へと、俺の疲れた眼は、いつも銀色の星の下で目覚めている。砂浜を越え、山を越え、新しい仕事、新しい叡智、僭主と悪魔との退散、妄信への終焉を謳うため…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
折れても構わん。挫けてもよい。大いに泣け。何度も駄目になるのなら、何度でもやり直せ。己の罪を嘆くより、罪を嘆いて無為に過ごすほうが、よっぽど罪が重いであろう。俺たちの無邪気を、素朴を、力を、悪意のために手放すな。堕落者よ…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
死を愛する気力も失せたとは、まるで売れのこりの娘同然だ。 『神』がもし聖らかな天空の平穏を、祈りを、与えてくれたのなら、―古代の聖賢のように。―聖人、強者か、ふん、遁世者、いかさま芸術家か。 道化がいつまで続くのだ。俺は…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
あてどもない旅路には、雲一つない空が苦しくてならない。涙の数だけ思いは巡る。少年の夢。少女の笑顔。永遠に膨らむ宇宙のなかで、幸福な眠りに一生を終えられたら。だが、遅かれ早かれ、俺たちは不幸によって目を醒ます。優しい日常を…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
暗室に閉ざされた魂は救いを求めて、憔悴へと向かう肉体は舟へと向かう。救いようのない淪落には涙を与えてやる値打ちもないが、心臓が抉られるがままに曠野へ進むというのか。大いなる雫は男女に染み入り、俺たちは性別を獲得する。だが…