やる気だとかモチベーションだとか、そんなものに頼る必要はない。やる気なんてものは、わざわざ出そうとせずとも、恩人に恥じない生き方をしようと信ずれば、自ずと正される心のありようである。天から疎遠になり、恩を感じる力が弱まっているから、腑抜けた腰つきになっているだけである。自惚れるな、恥を知れ。涙と誓いを日に日に刻む。そういう人間だけが愛を掴んだのだ。日に日に刻まなければ、流行りものに流されるのだ。誓いは不動の岩である。雨が降ろうと雪が降ろうと、永遠に導かれ岩に坐し続ける、一途な情熱である。
「毎朝毎夕、改めては死に改めては死に、常住死身となりて居るときは、武道に自由を得る。」
よいか、本で読んだことは忘れてもいい。仕事を忘れて怒られてもいい。だが、恩だけは忘れないようにしよう。友との約束だけは死んでも守ろう。それまでは胸に秘めたままでいい。胸に秘めたまま、頭は空っぽにして、懸命に日をおくろう。それがお前を人間にする。
2025.1.14