己自身が一刀両断せねばならぬ問題[890/1000]
二つ二つの場にて早く死ぬ方に片付くばかりなり。図に当たらぬは犬死などというは上方風の打ち上がりたる武道なるべし。判断が迫られる場面は毎日のように訪れるが、他人の手に委ねてばかりいると、いつまで経っても判断力が身につかない…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
二つ二つの場にて早く死ぬ方に片付くばかりなり。図に当たらぬは犬死などというは上方風の打ち上がりたる武道なるべし。判断が迫られる場面は毎日のように訪れるが、他人の手に委ねてばかりいると、いつまで経っても判断力が身につかない…
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八ヶ岳が冠雪した。山頂から下ってくる風が一段と冷たくなったようだ。毎日が寒い。身体が徐々に底冷えていく。身体が冷え込むと気の張りようも弱くなる。熱い湯船に浸かって、こたつで蜜柑を食べられたらどれほど幸せだろうかと、そんな…
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二つ二つの場にて早く死ぬ方に片付くばかりなり。そう願っても死に切れぬ、現代人としての堕落につくづく嫌気がさす。 今日の住宅は省エネである。高気密高断熱を施し、夏は涼しく冬は暖かく、健康に良いとされる住宅である。だが考えて…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
日が暮れて、世界が闇に包まれると、外に出るのが怖くなる。だが、森から街へ抜け出してみれば、道路は当たり前のように車で溢れ返り、店は人で賑わっている。そりゃそうだ。時刻はまだ18時をまわったところなのだから。だが、灯りのな…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
大引きがみごとにはまった。土台側に欠きをつくっただけの単純な継ぎ手だが、一つの構造物を完成させられたようで嬉しくなる。これで土台の骨格は完成した。あとは、水平方向の歪みを防ぐために、火打ち梁を通すかどうか。剛床工法なら無…
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青森で会った、一から自分で家を建てた先達から、木造は金具を使うよりも、継ぎ手を組んだほうがずっと丈夫になると聞いた。このたび家をつくるにあたっても、教訓を心に留め、土台には「相欠き継ぎ」や「大入り引き」に挑戦した。実際、…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
氷点下。土台に二度目の柿渋を塗った。塗っていくそばから、木材の表面が凍っていく。朝陽に照らされるとキラキラして美しい。だが、塗りむらになってしまうので困る。寒さが本格的に厳しくなる前に、塗装をやり遂げる必要がでてきた。 …
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
土台に柿渋を塗った。あまりの素朴さな色合いに涙が出そうになった。人間、涙を流すのは、素朴な存在に触れたときである。力の根源をたどり、意志の柔和さを得ることで、歪で不条理な現実を吹き抜けていける存在であることを思い出すので…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
朝陽が顔出してから山の向こうに沈むまで、ひたすら家づくりをしている。 今日はすべての束柱を焼き終えた。元々の無垢な状態(土台)と比べると、随分と黒くなったことが分かる。炭化した部分は、雨や陽ざしを物理的に遮断し木材を守る…
★1000日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 達成】
太陽が沈むと、再び太陽が昇るまで、世界は熱を失いつづける。もし、翌日太陽が昇らなければ気温はさらに下降し、氷点下にすぐに到達してしまう。人間の体温も同じで、断続的に低温にさらされつづけることのほうが、局所的な極寒よりもず…