この記事では、教育とは何か?を超シンプルにまとめました。
これから教育の道に進もうと考えている人は、
教育の骨格を掴むのに役立てることができると思います。
1 教育とは「教え」「育む」こと?

ウィキペディアによると、教育は次のように定義されています。
教育は、教え育てることであり、ある人間を望ましい状態にさせるために、心と体の両面に、意図的に働きかけることである。
出典:wikipedia
つまり教育には、教育という言葉の通り次の2つの性質を併せ持っています。
- 教える
- 育む
「教える」具体例
- 学校での知識伝達型の授業
- 塾
- バイトや仕事での研修
- セミナーや講和
- 習い事
「育む」具体例
- 育児
- カウンセリング
- 道徳
- ボランティア
今の日本では、教育と聞くと、
「教える」の側面にスポットライトが当たる傾向にあるように思います。
まあ教えることって、
目に見えることなので分かりやすいんでしょうね。
しかし、教育=「教える」+「育てる」である以上、
育むことも蔑ろにできません。
これらはハイブリッドであって、
どちらか片方が欠如することで自立から遠ざかります。
今の日本は、社会全体で「教」と「育」の側面を分担していますが、
義務教育と言える学校では、どれくらい両輪を回せているのでしょうか?
ここのバランスは難しいところです。
2 教育とは自立を目指すこと?

ゾウも、
トラも、
キリンも、
そして、我々人間も、
この地球上の動物は、ほぼ例外なく、
誕生から独り立ちするまで教育されます。これは自然の摂理のようなものです。
そして、面白いことに全ての動物において、
その目的は一貫しています。
自立することです。
教育って言葉を聞くと、学校を連想して人間だけのものと思われるかもしれませんが、
他の動物にも教育は存在しています。
例えば、
トラの赤子は、体が小さいときは、
天敵となりうるヒョウから隠れながら、親から身を守る術を学んでいきます。
そして、体が大きくなってきたら、
親と狩りに出かけ、狩りの技術を学びます。
やがて一人前のハンターになると、
一人で狩りに出来るようになり自立していきます。
3 教育とは「矛」と「盾」を持たせること?

教育は自立を目指したものなので、
被教育者は自立に向けて、何かを身に着けることになります。
それが、矛と盾です。
念のために言っておくと、
これは軍事的な意味での矛と盾ではありません。
言うまでもなくこれは、比喩で
矛とは人生を切り拓く力、
盾とは外界から自分の身を守る力です。
「矛」の具体例
- 専門技術
- ビジネススキル全般
- 社会人基礎力(行動力、思考力、チームワーク)
- 知識 etc
- 自己肯定感&自己効力感
- マインドセット
- メンタル系スキル全般
こう考えると、
矛がハードで盾がソフトと分けることも出来るかもしれません。
別の言い方をすれば、
矛は「教える」の側面、盾は「育む」の側面が強いです。
洗練された矛は他者を守れるように、
社会全体の幸福感を高めることに大きく貢献することが出来ます。
盾を磨いて自分を十分に守ることができれば、
矛も自分を守る手段としてではなく、他者のために使えるようになります。
両者とも、組み合わせと使い方次第で、
自分のためにも他者のためにも使える素敵な「道具」となります。
4 教育とは生きること?

ここまでの内容をおさらいすると、次の2つのことが分かりました。
- 教育とは、自立を目指すもの
- 教育とは、教え、育んでいくもの
こう見ると、
何も教育は学校に限ったことじゃないってよく分かります。
今、小中高大を卒業した社会人の人ですらも、
日々自立に向けて、自分を教育していますよね。
毎日を幸せに生きるため…人生を成功させるため…好きな人とお付き合いするため、
人それぞれ動機は違えど、その道の自立に向かって学んでいます。
自分が自分の教育者です。
そう考えると、教育とは生きることそのものです。
まさに、生涯教育とはこのことなのですが、
人は生を持ってから死するまで、教育の道とは切り離せないのかもしれません。
まとめ
- 教育とは自立を目指したもの
- 教育は、「教える」「育む」の2面性を併せ持つ。
- 教育とは生きる営みそのもの
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